〔展示〕
2012年8月10日(金)~15日(水)

12:00~20:00(最終日~17:00) ※木曜日休廊

「うろん」

高橋亜弓

スペースM

〔概要〕

うろんとは、確かでないあやしいものを指す言葉だ。
けれども私はこの言葉ほど正確なものはないと思っている。

鉛筆で黒く一本の線を引いた時、それを果てしなく拡大すれば線はただの黒い面になる。
だから数学の世界では線や点は概念でしかない。

実世界にはみることのできない、架空のもの。
それでも私達はその線や点が当然にあるかごとくに振る舞い、計算し、その存在を認めている。
だが、私の思う「線」と、私でない誰かの思う「線」は本当に等しいのだろうか?
それを誰が言い切れるのだろうか。

みることも触れることもできないのに。

全てのものに確証を宣言することができない私は、うろんという言葉にこそ真実があるように思う。
うろんは優しく、うろんは公平に、うろんは丁寧な曖昧さをもっている。

だからこそこの展示に「うろん」とつけた。

それは私にできる精一杯の世界の定義だ。
私の描くものはみなそのうろんから生まれ、うろんに還るのだ。

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