〔展示〕

2014年5月2日(金)~7日(水)

12:00~20:00(最終日~17:00) ※木曜日休廊

「TOWA TOWA」

高橋亜弓

スペースM

TOWATOWA

とわとは

永遠とは。

地球に最初に誕生した生命は、自分のコピーを作り出す単体生命でした。
次と次と産まれる「わたし」。
ひとりの「わたし」が死んでも、一方でまた新たしい「わたし」が産まれている。
その世界では「わたし」ひとりの死は存在せず、ただ永遠で絶対的な孤独のなかで生きていました。

「死」のない世界。

しかし、全てが「わたし」であるということは、弱点もまたみな同じということ。
一つの致命的な原因で、全てが一斉に滅んでしまいます。
そのために生き物は己とは違う「他人」を作り出し、様々な環境に対応できるように進化していったのです。
「私」と違う「あなた」に廻りあった瞬間、ひとつの個体の「死」がこの世に生まれたのです。

私の絵の中にいる、男でも女でもない生き物たちや、一つの身体を共有する二つの頭を持つ生き物は、
「私」と「あなた」の融合する世界です。
この者たちは、個体の死が存在しない原始の生き物でありながら、孤独ではなく、
語るための言葉など必要なく、奪い合うものもありません。

それは「永遠」の世界です。

彼らの肉体はぐんにゃりと融解し、襞、突起、分け隔てるものを全て滑らかな肌で覆い尽くしてゆきます。
それは人間が胎内で生まれて来る姿の逆行でもあるのです。
一つの細胞が細分化し、様々な機能を持った臓器や肉体が発達するのを、ゆっくりと巻き戻す。
そのとき、人は永遠という形をとるのかもしれません。

私は私の永遠の形を、描くという行為で表したいのです。

完全で完璧で完結した、私自身が憧れてやまない世界への供物のように。

 

●高橋亜弓 / TAKAHASHI Ayumi

〔プロフィール〕

1984年生まれ。
2007年多摩美術大学版画科卒業。 
在学中より木版の油性凹版を用い、女性体でもなく、男性体でもない狭間のもの達のかたちを描く。
現在木版を中心にドローイングなど活動。

 

〔展示歴〕

2014「種々展」(円鳥洞画廊 / 東京)

2013「FIELD OF NOW 2013」(銀座洋協ホール / 東京)

 「種々展(円鳥洞画廊 / 東京)

2012高橋亜弓個展「うろん」(新宿眼科画廊 / 東京)

 ワークショップ「ハンコと版で彩るオリジナル手ぬぐい作り」(gossip / 東京)

 「japan exhibition」一ヶ月の展示、制作、レジデンシー(「Art Hub」/ アラブ首長国連邦)

2011「9人の視点」(土屋現代美術画廊 / 大阪)

2010「高橋亜弓新作展」(「東京アートフェア」 番町画廊スペース / 東京)

 「多摩美術大学版画OB展」(札幌斎藤Gallery / 北海道)

 「高橋亜弓展」(新宿ゴールデン街 Gallery&Bar Albtros / 東京)

2009「オーラム展」(銀座プラットフォームスタジオ / 東京)

2008「イチマンエン展」(銀座番町画廊 / 東京)

2007「日本版画の粋 現代版画の粋展」(富山県福光美術館 / 富山) 

 「宮沢賢治展」(バートックギャラリー / 東京)

  

〔受賞歴〕

2013「東京装画賞」入選

2012「川上澄生美術館木版画大賞」 入選

2011「第7回 飛騨高山現代木版ビエンナーレ」 入選

2010「川上澄生木版画大賞」 入選

 「大野城まどかぴあ版画ビエンナーレ」 入選

2009「ユニクロUT GRAND PRIX 09 200」 選出

  

〔アートフェア〕

2014「Art Fair」(ベイルート)

2013「アートフェア洋協」 番町画廊スペース

2011「アートフェア洋協」 番町画廊スペース

 「アートフェア東京」 番町画廊スペース

2010「アートフェア東京」 番町画廊スペース

c 2004- 新宿眼科画廊   /(株)GelatinContemporary

Shinjuku Ophthalmologist(GANKA) Gallery

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