​〔展示〕

2016年5月20日(金)~25日(水)

12:00~20:00(最終日~17:00) ※木曜日休廊

「ディオニュソスと冬眠する」

安田拓郎

スペースM

〔展示概要〕
冬眠への意志、という言葉がある。哲学者ニーチェがその自伝「この人を見よ」で言及した概念である。以下にその一節を引用する。

この人を見よ(岩波文庫 手塚富雄訳)P31
このことにたいして、病人は、ただ一つだけ立派な治療法をもっている。
わたしはそれをロシア的運命主義と呼ぶ。
ロシア兵が行軍に耐えられなくなると、ついには雪中に身を横たえるあの無抵抗の運命主義である。もうなにも受け付けず、引き受けず、受け入れない、およそもう反応をしないのである・・・
この運命主義は、かならずしも単に死への勇気を意味するばかりではない。
そこにひそむ偉大な理性は、生命にとってきわめて危険な状態の中でその生命の維持をはかるものであり、新陳代謝の切り下げ、その緩慢化、一種の冬眠への意志なのである。

極限状態において、動物は冬眠、仮死状態、すなわち死に近づくことによって代謝を抑え、エネルギーの保存を図り、その危機を生き延びようとする。それと同様な本能が人間にもあると、ニーチェは言う。

理性的を意味する、アポロン的なもの。それと対立する、激情的、陶酔性を意味するディオニュソス的なものに示される人間の本能。「冬眠状態」に示される、極限状態において、アポロン的判断はその意味を失い、ディオニュソス的陶酔によってのみ、生命の維持を図ることが可能になる。

冬眠状態における人間の陶酔性を再考する。
 

〔プロフィール〕
1987年生まれ

2010北里大学理学部物理学科卒業

2011ARTLABOX(The Artcomplex Center of Tokyo / 東京)

2011ACT ART COM & AAC Fresh!!(The Artcomplex Center of Tokyo / 東京)

2012個展「BIOGRAPHY-安田拓郎初個展」(The Artcomplex Center of Tokyo / 東京)

2012ARTLABOX(The Artcomplex Center of Tokyo / 東京)

2012YOUNG ARTIST JAPAN(明治神宮外苑前 / 東京)

2013TAGBOAT ART FES(東京)

2013個展「COMMUNITY-安田拓郎第二回個展」(新宿眼科画廊 / 東京)

2013千代田芸術祭3331アンデパンダン(3331アーツ千代田 / 東京)

2013アートイマジンギャラリー芸術の存在意義「展」No.18第三回期

2015New Year Selection 2015(GALLERY ART POINT / 東京)

2015POP JAPAN(Me and ART Gallery / シドニー) 

2015Reflection(GALLERY ART POINT / 東京)

2015BankART ARTIST IN RESIDENCE OPEN STUDIO(BankART1929 / 神奈川)

2015JAPAN NOW(Brick Lane Gallert, The Annexe / ロンドン)

2016六縁展(Uplink Gallery / 東京)

2016いつも39ART(LAUNCH PAD GALLERY / 神奈川)


〔web〕
http://puripuritaro.wix.com/home

〔twitter〕

twitter@puripuritaro

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