〔展示〕
2019年3月1日(金)~6日(水)
12:00~20:00(水曜日~17:00) ※木曜日休廊
「MILD EXTINCTION」
相沢僚一
スペースM、S、E
〔展示概要〕
植物にキャラクターを描いたり絵の具を載せたりしています。
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「MILD EXTINCTION」とは日本語でいうと「緩やかな絶滅」みたいな意味です。
齢26になりました。
飼っていた犬、住んでいた一軒家、ずっと一緒だと思っていたのですが、全てなくなってしまいました。悲しい。
やはり実は、モノというものはずっと残るわけではないらしい。
残らないのなら、わざわざ強固な素材で作品を作る必要はないのではないか?
また、どれだけ強固に作品を作ろうが、最終的に消失するならどれも結局同じなのではないか?
そんなことを考えながら、最近は植物に絵の具を垂らしています。
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植物に絵の具が載った作品は、時間が経つにつれ枯れてゆき、形状や描かれた絵が変化していきます。
一方で、キャンバスに描かれた絵画や、石、鉄などを用いた彫刻などは、恒久的に在り続ける、と広く思われています。この展示「MILD EXTINCTION」でも、多くのキャンバスが用いられた作品が出品されていることでしょう。(僕の気が変わらなければですが……)
しかし、どちらも物である以上、最終的には消失が不可避です。破壊しようと思えば破壊可能です。
どれだけ耐久的な素材で作ろうとも、また保持や延命に尽力しようとも全てのものは消えゆく定めにあるのです。
どうしようもなくそれを残し続けたい人(あるいは存在)がいない限りは。
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〔プロフィール〕
相沢僚一 / AIZAWA Ryoichi
美術作家。
モノ、作品の非不変性、非恒久性のことを考えながら作品を作っている。
〔経歴〕
1992年 東京に生まれる
2011年 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻入学
2015年 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
〔個展〕
2018 「AFTER LIFE」(ルミエールセンター / 愛知)
2017 「作品はネバーデッド」(麻布BOOK&GALLERY / 東京)
〔グループ展〕
2018 「アタミアートウィーク2018」(大舘ビル / 静岡)
2018 「四月の人魚」(フィーチャリングアーティストとして)(ゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエ / 東京)
2018 「LIFEWORK2018」(愛知県芸術文化センター / 愛知)
2017 「逆襲のくちくち 復讐のめろえる」(Pocke / 東京)
2017 「SAIKO ART FESTIVAL '17」(西湖 / 山梨)
2017 「バリュープライス」(いりや画廊 / 東京)
2016 「奥村直樹ノ友達展」(DESK/okumura / 東京)
2016 「しゃがみ弱パンチ美術館 52Hz 津島」(津島 / 愛知)
2016 「津島アートスケープ しゃがみ弱パンチ美術館」(ルミエールセンター / 愛知)
2016 「BARRACKOUT」(旧松田邸 / 東京)
など