〔プロフィール〕
利部志穂の作品のテーマの一つは記憶です。
既成の物を組み合わせてインスタレーションをする彼女の作品は、
物から発動する触感や形の面白さが自身の記憶と結びつき、
さらに記憶から離れて物に収束していきます。
生成される記憶のダイナミズムそのものが彼女の作り出す空間です。
鑑賞者は過去にあった記憶が、現在との関係によって常に変化していく過程に触れられるのです
〔展示〕
2011年5月27日(金)~6月8日(水)
12:00~20:00(最終日~17:00) ※木曜日休廊
「皮膚と地図Ⅱ - 記憶と時間への近づき方」
利部志穂、白木麻子、村上郁、DIG & BURY、TOLTA
スペースM、S、E
〔概要〕
「皮膚」は身体の感覚を「地図」は論理的思考を表しています。
この2つの言葉が複雑に絡まって生成されている作品に出会ったときの体感がテーマの核となっています。
それは内側からも外側からも形づくられる「皮膚」の柔軟さや、今まさに創られている途中のルール無視の「地図」、そういうものが含まれる作品に出会う感覚に近いかもしれません。
※本展は2010年8月に開催した「皮膚と地図 4名のアーティストによる身体と知覚への試み」の第2弾として企画しました。