2013/04/19-05/01

何かの何かだと思ったけど、何の何でも無かった

〔展示〕

2013年4月19日(金)~5月1日(水)
12:00~20:00(※最終日~17:00) ※木曜日休廊

「何かの何かだと思ったけど、何の何でも無かった」

片山高志
スペースM、S、E

期間中イベント:会期中に作家があなたの卵絵を描きます。描いた絵は期間中画廊に展示します。ご希望の方は作家にお声かけください。(作家在廊予定日4月19、20、21、27、28、5月1日)

オープニングパーティー:2013年4月20日(土)18:00~20:00

〔概要〕

今回の展覧会は、新作を含む3つのシリーズで構成されます。

それぞれのシリーズに一貫しているのは、人物の顔が何かに置き換えられていたり、

後ろ姿になって見えないという事です。これは作者が、

絵画における登場人物には匿名性を帯びてほしいという思いからです。

新宿眼科画廊の3つのスペースにそれぞれのシリーズを展示し、

離れながらも繋がって行く3つの世界観をご高覧頂ければ幸いです。

1、"parallel scenery"

どこだか分からないけれども存在する、もうひとつの世界。

その世界に佇む住人の視線をジャックしたような世界観を描き出しています。

このシリーズでは「片山・もうひとつの世界の住人・観客」の

3つの視線が複雑に絡み合っているようにも感じます。

これまでのカラフルな色彩から一転してひとつひとつ色数を絞って制作され、

断絶されながらも繋がって行く世界を表現しています。

2、"on the road"

VOCA展2011(上野の森美術館)に選出されたシリーズ。

つい笑ってしまうようなユニークさの隣には、否応無く皮肉が込められています。

それにも関わらず、観るものは、絵の中でおこっている様々な事柄に目を向け、

頬を緩めずにはいられません。片山の絵の特徴とも言える、

頭部が何か違うものに置き換えられた、

あるいは後ろ姿で顔は見えない登場人物たちが、

それぞれの物語を伴って絵の中でひしめき合っています。

新作では大量消費社会の中に生きる私たちを、

皮肉さと滑稽さを込めて表現しています。

3、"eggs"

登場人物の頭部は、全てたまごに置き換えられています。

普段、生活している中で目にするような1シーンを切り取ったような、

そのなんでもない事柄をあげて描かれるたまごたち。

それはまるで、私たち自身のことを描いているように見えると共に、

普遍的な何かを想起させてくれ、途方も無い気持ちと暖かい気持ちが同時に沸き起こります。

微笑ましくもかなしい、深刻さと滑稽さ、といった対峙する2極を同時に表現するのは、片山の作品の特色です。

Date
  • 2013/04/19-05/01

Location
  • スペースM、S、E

Creator
  • KATAYAMA Takashi / 片山 高志

KATAYAMA Takashi / 片山 高志

〔プロフィール〕
1980年岡山市生まれ。画家。

 

〔グループ展〕

2009 「トーキョーワンダーウォール公募2009 作品展」(東京都現代美術館 / 東京)
2009 「gallerism2009 -画廊の視点-」(大阪府立現代美術センター / 大阪)

2011 「VOCA展2011」(上野の森美術館 / 東京)
2011 「アートの今・岡山2011-リズムのかたち-」(The Shape Of Rythm / 岡山)

 

〔受賞〕

2006 「西脇市サムホール大賞展」大賞
2007 「ACRYL AWARD 2006」秋山孝賞

 

〔パブリックコレクション〕
パブリックコレクションに西脇市岡之山美術館
ターナー色彩株式会社

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