2025/06/20-25

その人魚は海を知らない

〔展示〕
2025年6月20日(金)~25日(水)
12:00~20:00(水曜日~17:00) ※木曜日休廊
「その人魚は海を知らない」
鳥と舟 グループ展#1
青井直人、水面玲良、千野ナツミ、あと野まつり、
中畑翔子、渚乃、海月あこ
入場無料
スペースO

〔概要〕
「鳥と舟」は、2019年生まれの、演劇を主体とした表現活動を行うクリエイターチームです。
これまで舞台という空間で“物語”を紡いできた私たちが、今回はじめてその物語を“展示”というかたちで届けます。

参加者はみな俳優ですが、それぞれ演技以外にも個性的な表現手段を持ち、舞台の上に載せきれない魅力を持っています。
小説、絵画、写真、メイク、衣装制作、切り絵、カリグラフィー、廃材アート、ネイルアート、短歌、インスタレーション──表現のジャンルを超えた多彩なアプローチで「物語」を立ち上げます。

展示のテーマは、『雨』と、『人魚』。

余白から立ちのぼるのはいつか見た海とそこにいた誰かのような、記憶の断片を掬い取る作品群です。
見に来てくださった方一人ひとりに特別な物語が生まれるような空間を目指しています。

俳優たちの内側から溢れた“ことばにならない何か”に、ぜひ触れてみてください。

Date
  • 2025/06/20-25

Location
  • スペースO

Company
  • toritofune / 鳥と舟

  • Aoi Naoto / 青井 直人

  • Minamo Layla / 水面 玲良

  • Chino Natsumi / 千野 ナツミ

  • Atono Matsuri / あと野 まつり

  • Nakahata Shoko / 中畑 翔子

  • nagino / 渚乃

  • Umitsuki Ako / 海月 あこ

toritofune / 鳥と舟

〔プロフィール〕
2019年結成。主に東京で活動する表現集団。演劇を主軸とし、叙情的な筆致で描く力強い人間ドラマが特長。八戸ポータルミュージアムとの共催公演や、山梨県昭和町での学校公演など、東京に留まらずたくさんの人の心を動かすべく活動している。最終目標は「200年後まで残る感動を届けること」。

現在は演劇のみにこだわらず、絵画、小説、詩、音楽、写真、映像などのより様々な形式で物語をより多くの方に届けるべく、幅広い表現活動に関心のある新メンバーを募集している。
これまで以上に、現代を生きる人々にとってより身近で、日々の中に静かに息づく詩のような美しい物語を大切にしていきたいと思っている。

〔舞台〕
2019 「ラヴ」(サブテレニアン / 東京)
──“ラヴ”という競技が存在する世界のオリンピックが舞台。恋愛という感情の本質に迫る作品。激しい衝動、繊細な葛藤、そして人の愛のかたちを、舞台上の熱量と身体を通して表現する。

2020 「KIRIN-JI」(シアターグリーン BASE THEATER / 東京)
──観客が主人公となる“二人称演劇”。主人公の台詞は映像で提示される構造。天才“キリン”と出会ってしまった主人公を軸に性と死を描く。文学のように冷たく美しい言葉が響く。

2021 「正義」(川口市某ダンススタジオ / 埼玉)
──社会の外に置かれた少年とゴミ収集員との交流を描く物語。生まれや環境の違い、クオリアのずれが引き起こす悲劇を通じて、「正義」とは何かを問いかける。

2021 「一本の槍」(シアターグリーン BASE THEATER / 東京)池袋演劇祭
──115年にわたって地方病と闘った土地で、異なる時代に生きる三人の女性が想いを未来へとつないでいく物語。鳥と舟の代表作とも呼べる作品で、最も泥臭く、最も心に響く作品として多くの共感を呼んだ。

2021 「河原の石」(シアターグリーン BASE THEATER / 東京)池袋演劇祭
──115年を生きた医師のもとを肉親が訪ね、人生を辿る物語。家族を想う気持ちと、「不治の病」と呼ばれた地方病に挑み続けた歴史が、静かに胸に迫る。

2022 「一本の槍 再演」(八戸ポータルミュージアム はっち / 青森)
──パフォーミングアーツ公演事業の第一弾に採択され、文化施設との共催公演として一本の槍を再演した。

2023 「掌の演劇」(con ton ton vivo / 東京)
──バーで飲食を楽しみながら観劇できる朗読劇シリーズ。出演者へのヒアリングをもとに個性を引き出す物語を青井直人が書き下ろし、お客様との交流を大切にしたジャンル横断型の公演。

2023 「きみは愛を忘れている」(昭和町地域交流センター / 山梨)
──山梨県昭和町教育委員会主催の学校・地域公演。記憶を失った少年が、過去に地方病が蔓延していた土地で封じた記憶と向き合っていく物語。幻想と現実が重なり合う中で、愛と命の記憶が浮かび上がる。

2024 「累々と花は詠たう」(メルシアーク神楽坂 / 東京)
──西暦2984年、退廃した未来の教室で、主人公は同級生の美しい少女に「私の遺書を短歌で詠んで」と頼まれる。150首以上の短歌によって紡がれた、詩的で幻想的なSF作品。

2024 「シェイミィ、貴方と野のすべて」(メルシアーク神楽坂 / 東京)
──過酷な環境に生まれた少女が、さまざまな人との出会いを通じて自分自身の輪郭を見つけていく物語。夢と現実が溶け合うような、美しく力強くあたたかなファンタジー

〔X(Twitter)〕
@toritohune

Aoi Naoto / 青井 直人

〔プロフィール〕
作家・演出家・俳優。2019年に「鳥と舟」を立ち上げ、以降すべての作品の脚本・演出・企画構成を担う。舞台表現を軸としながらも、詩や音楽、映像、小説、展覧会など多彩な手法で「時代を超えて語り継がれる物語」を届けることを目指して活動を続けている。

純文学を下地とした叙情的な美しい文章を得意とし、現代劇・SF・ファンタジー・歴史劇・ディストピアなどジャンルを越境する脚本を執筆。喪失と再生、愛を大きなテーマに掲げ、人の心を動かす壮大な人間ドラマを観客が体感・経験できるようなナラティブな演出で表現する。八戸ポータルミュージアムとの共催公演、昭和町教育委員会主催の学校公演など、地域と連携した表現活動も展開してきた。

今回のグループ展は、これまで劇場で紡いできた「物語」のもう一つのかたちとして、自ら企画・主催。俳優たちが持つ演技以外の表現力に光を当てる、新たな試みとなる。

Minamo Layla / 水面 玲良

〔プロフィール〕
『鳥と舟』所属。
中学より演劇活動を続けてきたが、近年は劇団のフライヤーを撮影・メイクプロデュースを行うなど役者以外でも活動している。

〔出演〕
2024 「累々と花は詠たう」紫役(ヒロイン / 鳥と舟)(メルシアーク神楽坂 / 東京)
2023 「あすか(「掌の演劇 #01」より一篇)」あすか役(主役 / 鳥と舟)(CON TON TON VIVO / 東京)
2022 「she」千鶴役(主役 / 鳥と舟)(サブテレニアン / 東京)
2021 「一本の槍」千代役(主役、他 / 鳥と舟)(シアターグリーン BASE THEATER / 東京)
2021 「河原の石」(静江役 / 鳥と舟)(シアターグリーン BASE THEATER / 東京)
2020 「KIRIN-JI」ガゼル役(ヒロイン / 鳥と舟)(シアターグリーン BASE THEATER / 東京)
2020 「正義」すず役(ヒロイン、星役 / 鳥と舟)(川口市内ダンススタジオ、他)

〔X(Twitter)〕
@seamythica12

〔Instagram〕
@minamo_593

Chino Natsumi / 千野 ナツミ

〔プロフィール〕
2024年から鳥と舟の劇団員として俳優として活動中。
今回のグループ展ではネイルアートを展示。

〔X(Twitter)〕
@chino_natsu

Atono Matsuri / あと野 まつり

〔プロフィール〕
先月「鳥と舟」に入団させていただいたあと野まつりです。
展示会に参加するのは初めてなのでとても緊張していますが、すごく楽しみです!

Nakahata Shoko / 中畑 翔子

〔プロフィール〕
役者、絵描き。
小学生〜大学生で美術部に所属し、主に水彩、ポスター、油彩画の作品を創作してきた。
現在は小劇場で役者、宣伝美術として演劇公演に関わっている。

〔X(Twitter)〕
@snapeeeing

〔Instagram〕
@meiri_runrun

nagino / 渚乃

〔プロフィール〕
都内で俳優として活動しており、高く明るい特徴的なボイスでありながら、どこか儚さを感じさせる芝居を得意としている。初舞台では役者として出演した他、劇中歌の作曲・歌唱も行った。デザイナーとしては、宣伝美術・ロゴ・パンフレット・CDジャケット等の制作を手がけており、公演グッズのイラストも担当している。

〔WEB-site〕
https://lit.link/en/nonagino

〔X(Twitter)〕
@nonagi_no

〔Instagram〕
@nonagi_no

Umitsuki Ako / 海月 あこ

〔プロフィール〕
銅板工芸家、デザイナー、役者。
東京都出身。
2023武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科に入学。
その後2024金属工芸学科を専攻し、主に銅を使った作品を制作。
同年、東京都立川市にあるBONZE工房で、赤川政由さんから学び、銅板による作品を制作する。
大学では、鉄や銅を使って、鍛金による技法で制作している。人の繋がりや温かさをテーマにすることが多い。
演劇分野では、2024劇団「鳥と舟」の公演(「累々と花は詠たう」)に出演し役者として活動を始める。

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