〔展示〕
2014年10月24日(金)~29日(水)
12:00~20:00(最終日~17:00) ※木曜日休廊
「ねぇ、もっと深いところへ行ってみましょうよ」
笠原しい
オープニングパーティー:2014年10月24日(金) 18:00~20:00
スペースM
〔展示概要〕
私は無意識の領域にあるものを可視化し、作品は受け手と無意識下での交流をする。
自分の意思をできるだけ排除し、頭で組み立てることをせず、
イメージもせず、直感による動作のみの反復で私の絵は出来ていきます。
このような制作スタイルの為、
今まで特に自分の人間である部分に焦点を当てることはありませんでしたが、
最近は、自分が「人間という肉体と感情の中にある存在である事」に関心を抱くようになりました。
今回の作品にはおのずと闇や情の部分が表れています。
選局次第で絵が異なっていく、無意識の表れ。
●笠原しい / KASAHARA Sie
〔プロフィール〕
1974
千葉県生まれ
2003抽象的平面作品の制作を開始。
2009第12回リキテックス・ビエンナーレ 奨励賞・審査員賞[寺門孝之賞] W受賞。
2011「sie」から「笠原しい」に作家名変更。
個展やグループ展での発表の他、海外のレジデンス、アートフェスティバル等参加。
広告や雑誌、携帯待受画像、iPhoneケースなどのメディアで作品採用。
〔主な個展〕
2012「しるしと園」(GALLERY TRINITY / 東京)
2011「共鳴する私達」(GALLERY TRINITY / 東京)
2010「シリアスの水辺に砂糖菓子をどうぞ」(GALLERY TRINITY / 東京)
「みずうみ」(GALLERY TRINITY / 東京)
2009「野辺」(GALLERY TRINITY / 東京)
2008「1月の白い部屋」(MOTT GALLERY / 東京)
〔主なグループ展等〕
2014「International Symposium of Modern Art d.fleiss & east west artists」
(Carei / ROMAINA)
「space2*3 OPEN記念取り扱い作家小品展」(space2*3 / 東京)
「Jaipur ART Festival」(Jaipur / INDIA)
2013「International Symposium of Modern Art d.fleiss & east west artists」
(Mallnitz / AUSTRIA)
「Fad Fair (from KURUM'ART Contemporary)」
(The Artcomplex Center of Tokyo / 東京)
2011「The best selections of the art works」(GALLERY TRINITY / 東京)
「“Abstraction” 現代抽象作家7人展」(GALLERY ART POINT / 東京)
「au by KDDI × リキテックス コラボ携帯 F001 待受採用作家展」
(GALLERY TRINITY / 東京)
2010「Art Fair kunStart10 (from GALLERY TRINITY)」(Bolzano / ITALY)
2009{ラッキー☆フォレスト」(ヒルサイドテラスA棟ギャラリー / 東京)
「QUIET POWER works of Tokyo」(Laura U Collection / Huston, U.S.A)
2008「unbleached Vol.1」(GALLERY TRINITY / 東京)
2007「オトガサスハザマ」(Gallery LE DECO 6 / 東京)
2004「drawⅢ」(Pepper's Loft Gallery / 東京)
〔web-site〕
http://www.k2.dion.ne.jp/~sie/
〔blog〕
http://ameblo.jp/sie-kasahara-garden/
〔会期中イベント〕
アーティストトーク
2014年10月26日(日)20:00~21:00
ゲスト:谷口広樹
●谷口広樹 / TANIGUCHI Hiroki
〔プロフィール〕
1957神奈川県生まれ。
1983東京藝術大学大学院美術研究科修了。
日本橋高島屋宣伝部(現在ATA)を経て、
1985bise inc.を設立し現在に至る。
ポスターやカレンダー、DM、文藝関係のブックデザイン、
店舗の壁画やグラフィックなど多数手掛ける。
代表的な仕事に長野オリンピックの開・閉会式のプログラムがある。
絵画思考を中心に据えて、グラフィックデザイン、イラストレーションの他、
ジャンル、カテゴリーにこだわらずに独自の世界観を展開。
イベント、グループ展多数参加。
1988年「猿の記憶」
(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)や
1998年「芒格札(まんぐざ)の庭」
(パルコギャラリー/クリエイションギャラリーG8)
などデザイン系のギャラリーはもちろんのこと、
2002年よりシロタ画廊など絵画系のギャラリーにおいても個展活動開始
現在、東京工芸大学教授
〔監修 谷口広樹氏より〕
笠原しいと話をするとき、霊的という言葉を交わすことが多い。この「霊的」という言葉を使ってしまうと世間的には怪しがられ、あまりよく思われないことが多いが、彼女の作品について語るにはこの二文字が重要だと感じる。
私は霊感など持ち合わせていないが、霊的なものを重んじている。
絵というものがよい絵となるとき、この世の次元を超える訳で、高次元に向かうその意識である魂そのものの輝きを観ることになる。
絵を描くとき、肉体と精神の両方を使う。特に精神の所作が大事だが、それが確かなものとして成立するには、この世の特質である物質性、つまり肉体の所作によるもの(=技)がしっかりとできている必要がある。魂はその上で輝くことができる。
最近、彼女はしきりに人間、人間と言う。これまで余り声に出して言わなかったことだ。このことはなかなか興味深いことだ。つまり、これまでの精神的な作業に物質性がしっかりと伴ってきたという意味ではないかと勝ってながら感じている。
もっと深いところへ、きっと連れて行ってくれるのだろうと期待している。
〔主催〕KURUM'ART contemporary
http://kurum-art.com/
〔共催〕新宿眼科画廊
〔監修〕谷口広樹
http://www.homosapiensaru.com