2022/06/03-08

重力 / la pesanteur et

〔展示〕
2022年6月3日(金)~8日(水)
12:00~20:00(水曜日~17:00) ※木曜日休廊
「重力 / la pesanteur et」
ふるやしきせつ
スペースE

〔概要〕
「美しいもの、それは熟視に耐えるものである。
…無期の禁固刑に処された囚人の独房にかけておいても、耐えがたい気持ちにさせるどころか、むしろその反対であるような一枚の画。」

18歳の時、この言葉を見つけて以来、
その「一枚の画」とはどんな画であろうか、
自分が描けないとしても、誰かの作品だとしても「その一枚の画」を求め続けて、わたしは今に至る、と思う。
そして、どのような稚拙なものでもいい、描くこと、少し足掻いてみたもの、それが今回展示する小品のいくつかである。

 上記最初の言葉は、フランス実存主義時代の、当時はほぼ無名の哲学者、シモーヌ・ヴェイユの言葉である。
彼女の
「魂の本性的なうごきは、すべて物体の重力の法則に類似した法則によって支配されている。」
という言葉が、少女期の私の胸を貫いた。
その法則とは「重力」に支配されたこの地上のすべてのものの、あり様である。

その重力に従った(従わされた)あり様を表現できているかどうか、その神学を正しく理解できているかどうかが「美」の基準と言えるのではないかと、今も思っている。

それは具象抽象、漫画やアニメ、落書きのようなイラスト、子供のお絵描きであろうが、手法主義、形は問わない。何を描いていても、いつも、求めるものは、この「重力」を正しく表現できているかどうかなのである。

「創造は、重力の下降作用、恩寵の上昇作用、それに自乗された恩寵の下降作用とから成り立っている。」

この世界で、この下降と上昇の相矛盾した作用を経験した人間だけが、不幸の闇に在る人間と共に在ることを許され、この世の、僅かではあるが本物の癒しとなる「一枚の画」となる許可を得ることができるのではないかと考える。

重力によって下降を繰り返した魂が、最後には、兄弟のように深いえにしをもついくつかの魂のもとにたどり着くことを、心から願いつつ…

「ふたつの方向をもつ下降運動。
重力の行うことを、愛によってもう一度行うこと。
この二つの方向を持つ下降運動が、全ての芸術の鍵ではないだろうか。」
La pesanteur et la Grâce
シモーヌヴェイユ『重力と恩寵』より

Date
  • 2022/06/03-08

Location
  • スペースE

Creator
  • furuyashikisetsu / ふるやしきせつ

furuyashikisetsu / ふるやしきせつ

〔プロフィール〕
東京杉並区生まれ。
立教大学文学部卒業
神学修士課程中退
ESAGペニンゲン(パリ)に一年間在籍

〔賞歴〕
1994 artbox大賞展 準グランプリ
1996年頃アーバナート佳作、リキテックスビエンナーレ佳作

〔個展〕
六本木アートボックスギャラリー(東京)
2001 銀座教文館(東京)
2018 タナカホンヤ(根津)
2019 タナカホンヤ(根津)
2019 River Coffee & gallery(東大前)
その他小個展

〔Instagram〕
@_sethism_8
@les_toiles_

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