2023/02/24-03/15

はたからみる

〔展示〕
2023年2月24日(金)~3月15日(水)
12:00~20:00(水曜日~17:00) ※木曜日休廊
「はたからみる」
國分莉佐子、斉木駿介、德永葵
スペースM

〔概要〕
現在私たちは、東日本大震災を皮切りにして新型コロナウイルスのパンデミック、ロシアによるウクライナ侵攻といった大規模な自然災害や社会政治問題が勃発し、日々供給される大量の情報やコンテンツを液晶越しに消費し続けなければいけない時代を生きています。
本展覧会で取り上げる三名の作家たちは、こうした現代社会の日常を受け入れつつ、それぞれ独自の第三者的視点で切り取ろうと試みます。

國分は、ノスタルジックな日常風景や、幼少時代より慣れ親しんできたサブカルチャーコンテンツのイメージなどを抽象的な形に切り取り、歪め、鮮やかな色彩で描き出します。
それらの表層的な美しさは、現代社会の追い求めてきた豊かさの表面性と、そこに漂うニヒリズムを浮き彫りにするかのようです。
また斉木は、現実やネット上に溢れるイメージや記号を解体・再構築し、現実とネットが融合する現代の日常感覚をシニカルに描き出します。
そうした彼の絵画は、液晶画面越しに消費せざるを得ない社会問題の数々を示唆すると同時に、画面の向こう側の存在である他者に対していかに共感し、寄り添えるかという問題を私たちに投げかけているかのようでもあります。
一方徳永は、自身の幼少期の記憶をもとに描いた風景にペラペラの形状のキャラクターを挿入し、マンガ的表現を取り入れた絵画面を創り出します。
朧げな記憶の中の風景とともに描かれた厚みのないキャラクターたちはどこか逃避的で、離人感(自分の身体、感情、思考、感覚などから主体性が失われ、自らの存在を非現実的に感じること)を連想させもします。

本展覧会はCASHIとの同時開催となります(開廊時間や休廊日等は異なりますのでご注意ください)。
そちらもあわせ、この機会に是非ご高覧頂きたく、ここにご案内申し上げます。

●CASHI
2023年2月24日(金)〜3月25日(土)
〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-6-12-1F
11:00〜18:00
日〜火曜休廊

http://cashi.jp

Date
  • 2023/02/24-03/15

Location
  • スペースM

Creator
  • KOKUBU Risako / 國分 莉佐子

  • SAIKI Shunsuke / 斉木 駿介

  • TOKUNAGA Aoi / 德永 葵

KOKUBU Risako / 國分 莉佐子

〔プロフィール〕
1999 東京都生まれ
2018 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻入学
2022 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
2025
東京藝術大学大学院美術研究科油画技法材料研究室修士課程卒業

 

現在、同大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程在籍。

幼少期に経験した知覚体験から知覚・認知プロセスへの疑問を軸に絵画制作をしている。

 

〔個展

2024 「可視光線のコンポジション」(Extra Small / 東京)

2025 「天穹のスパークル」(Gallery & Restaurant 舞台裏 / 東京)

2025 「オプティカル・ストライク」(CASHI / 東京)

 

〔グループ展

2020 「EPIC PAINTERS Vol.7」(The blank GALLERY / 東京)

2020 「AS ABOVE SO BELOW」(四谷未確認スタジオ / 東京)

2021 「Remix」(3331 Arts Chiyoda / 東京)

2021 「ストレンジャーによろしく」(芸宿 / 石川)

2022 卒業制作展「vibration」(東京藝術大学 / 東京)

2022 卒業制作展「vibration」(東京都美術館 / 東京)

2022 「メランコリック日常」(Artas Gallery / 福岡)

2022 「P.O.N.D.2022」(PARCO MUSEUM TOKYO / 東京)

2023 「はたからみる」(新宿眼科画廊 / 東京)

2023 「はたからみる」(CASHI / 東京)

2024 「sandbox」(CASHI / 東京)

2025 「サンプリングセンサー」(新宿眼科画廊 / 東京)

 

〔WEB-site〕
https://risakokubu.tumblr.com

〔X(Twitter)〕

@petrichor__xx

〔Instagram〕
@risarisa0121
@risakokokubu_works

SAIKI Shunsuke / 斉木 駿介

〔プロフィール〕

1987 福岡県生まれ

2010 九州産業大学芸術学部美術学科卒業

2012 九州産業大学大学院博士前期課程芸術研究科美術専攻修了

美術家。

現実やインターネット上のモチーフ、風景、記号を解体、再構築して絵画を制作する。

リアルとネットが融合する現代の日常感覚や日々更新されると同時に忘却されていく大量の情報を絵画によって記録する事を試みる。

主な出版物に2021年「美術手帖2月号 ニューカマーアーティスト特集」、「明るい映画、暗い映画 21世紀のスクリーン革命」表紙装丁(渡邊大輔 著)など。

 

〔個展〕

2019 「日常とディストピア」(KANZE ARTS / 福岡)

2019 「日常とフィクション」(新宿眼科画廊 / 東京)

2020 「スクショする風景」(Artas Gallery / 福岡)

2020 「スクロールする風景」(Gallery Yukihira / 東京)

2023 「Skip chapter」(Artas Gallery / 福岡)

2023 「BAD TRIP VR」(京都岡崎 蔦屋書店 GALLERY EN ウォール / 京都)

2024 「リプレイする」(横浜マリンタワー / 神奈川)

〔グループ展〕

2021 「非/接触のイメージ」(IAFshop* / 福岡)

2021 「dpi」(KANZE ARTS / 福岡)

2021 「emerging artists」(500m美術館 / 北海道)

2021 「ニューカマーアーティスト展」(銀座 蔦屋書店 / 東京)

2023 「はたからみる」(新宿眼科画廊 / 東京)

2023 「はたからみる」(CASHI / 東京)

2025 「IN-ON-OUT」(Oh Studio Hiroshima / 広島)

2025 「幽体離脱する風景」(roid works gallery / 東京)

2025 「サンプリングセンサー」(新宿眼科画廊 / 東京)

 

〔WEB-site〕
shunsuke-saiki.com

 

〔X(Twitter)〕
@shunsuke_saiki

 

〔Instagram〕

@shunsukesaiki

TOKUNAGA Aoi / 德永 葵

〔プロフィール〕
1999 ⿅児島県出⾝
2022 京都市⽴芸術⼤学美術学部美術科油画専攻卒業
2023 京都市⽴芸術⼤学⼤学院美術研究科美術専攻油画細⽬ 在学中

〔主な個展〕
2022 「記憶への代⼊」(myheirloom / 東京)

〔⼆⼈展〕
2022 「ねじれが出会う位置」(YOD Editions / 東京)

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